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「エヴァ新幹線」で300円8分間の旅 博多―博多南で体験した [フィギュア]

 SFアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」をモチーフとしたJR西日本山陽新幹線の人気車両「500 TYPE EVA」(エヴァ新幹線)にJR博多駅からわずか300円(特急券含む)で乗れる区間があるのをご存じだろうか。答えは博多南駅(福岡県春日市)までの8・5キロを結ぶ博多南線。独特の世界観に彩られた雰囲気をワンコイン以下で味わえると聞けばファンならずとも血が騒ぐ。駆け抜ける「8分間の旅」へ、記者もいざ発進!!

⇒フリーゲージトレインに乗ってみた(動画付き)

 「新世紀エヴァンゲリオン」は大災害で人口が半減した世界を舞台に、人型兵器エヴァンゲリオンのパイロットとなった少年少女が謎の敵「使徒」と戦う話。エヴァ新幹線は500系車両をベースに、主人公の碇シンジが搭乗する「初号機」をイメージした内外装で博多-新大阪間で運行中。今春終了の予定だったが、人気があるため1年延長となった。

 博多南線は博多総合車両所(福岡県那珂川町)の回送線を開放した路線で厳密には在来線扱い。ここを走るエヴァ車両は博多-新大阪間の前後に車両所との間を行き来する列車。午前6時21分博多南発の上りと午後4時11分博多発の下りがある。

 27日午後3時39分、博多駅の16番ホームに鮮やかなバイオレットの車両が滑り込んできた。終点なので全乗客が下車するが、ここで博多南線の車両に変わり、列車名も「こだま741号」から「741号」となる。

 実はこの日、車両は2カ月間の点検から復帰したばかり。「きょうから運行再開と聞いて駆けつけた」と話すのは、夫と2歳の息子の3人で訪れた博多区の曽根知子さん(32)。車両の前で記念撮影し「やっぱり格好いい」と感激の表情。

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 発車まで30分以上あるので説明パネルやジオラマなどが展示された1号車へ。ところが、無情にも「1号車は営業していません」の車内放送。頭の中でアニメの主題歌「残酷な天使のテーゼ」が…。ところが「ダメもと」で近づいてみると、自動ドアはあっさりオープン。同社によると「見学するだけなら特に問題ない」。ただし、人気の実物大コックピット搭乗体験コーナーは立ち入り禁止。

 客車で最もエヴァっぽいのは2号車。座席は紫に統一され、床やテーブルには劇中に登場する特務機関「NERV(ネルフ)」のマーク。日よけを降ろすと主人公の父でネルフ総司令の碇ゲンドウの不気味な姿が現れ、思わずドキリ。

 車内で盛んにシャッターを切っていた川口奈緒美さん(55)は福井県から訪れた筋金入りの「乗り鉄」。「エヴァ新幹線に紫はよく似合う。これにたった300円で乗れるなんてすてき」

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 いよいよ発車。車窓を流れる都心を眺めていると、戦場と化したビル街で、立ちはだかる「使徒」に向かって疾走する初号機に乗り組んだ気分。だが、区間中盤まで来ると、やはり通勤列車。ありふれた住宅街の風景に、アニメの世界に浸る気分も薄れてくる。

 ここは脳内劇場を刺激するしかない。スマートフォンで「残酷な天使のテーゼ」を流すと、再び気分は絶好調。しかし曲が終わる前に博多南に着き、タイムオーバー。聞けば春のダイヤ改正で信号システムが改善、所要時間が以前の9分から1分短縮されたという。「もう少し浸りたかったな」。技術の進歩で失われた1分を惜しみながら改札を後にした。
(この記事は経済総合(qBiz 西日本新聞経済電子版)から引用させて頂きました)





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